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 先週、愛知川で撃沈してしまった帰りに見た伊庭内湖が何とも良さそうに見えた。伊庭では浮いたことなかったけど、ボート屋のおっちゃんにフローターを降ろす所を聞いておいた。水車の対岸にスロープになってる所があり、そこから降ろしたらよかろうと。貴重な情報ありがとう!


 そこでやって参りました、伊庭内湖。おっちゃんに言われた通り対岸のスロープに暗いうちに着いて用意する。釣り場はどこでもそうだが、暗いと何となく良さそうに見える。下手すると水を張った田んぼがグッドポイントに見えたりする。灯りのないところだと水たまりさえも…。のりこしだけ?


 明るくなるのを待って水に入る。岸を蹴ってすぃーと出て行く………はずなのだが。ズブズブ……嫌な予感。


 ずぶずぶずぶずぶ。ありゃりゃ。まいったナ。フィンが抜けないよ。うわっ!マジ抜けん!どうしょっ?えっ?このまま抜けなかったら上がれないやん。誰か!誰かいない?マジマジマジ?助けて!そうだそうだ。110番?いやいや。レスキューだから119番?それとも海上保安庁?沿岸警備隊?ここだったら第六管区か?海猿に来てもらう?でも番号わからん。


 ヘルプ!アニーサンバアァディや。まてまて。パニックになってどうする。落ち着くんだ。やっぱり119番だな。それが一番現実的だ。テレビが来たらどうしよう。まさか全国ネットで放送されたりしないだろうな。ネットは全国どころか世界中カバーしてるけどテレビとなったら話は別だぞ。来るならBBCびわ湖放送にしてくれよ。



 っていう程じゃなかったけど、近くに人はいるしフィンを脱げばなんとかなりそうだったので、このまま出て行って、上がる時にがんばるか、今すぐ上がって場所を変えるか考える。


 ……やっぱり上がろーっと。上がる時じゃぁ気が萎えてどよぉぉんとなりそうだし。疲れて上がれなくなったらそれこそテレビで全国放送だよ。


 (ちなみに海上での緊急通報は118番なのですが、琵琶湖上では110番です。水上警察に繋がります。伊庭内瑚まで来てくれるかは不明です。大同川を経て来れないことはないと思いますが、多分陸路でパトカーが先に来るでしょう。)


 フィンを脱ごうと改めて足を上げると黒い堆積物が水中に舞い上がる。世間ではこれをヘドロと言うんじゃなかろうか。匂いも結構あるなぁ(^^;)。脱ぐのはいいけど、嫌々やると匂いとか手に付く泥とかがやたらと気になる。やっと両足脱いで陸にあがる。


 いやぁまいったまいった。貴重な情報だったのだが、考えてみればあのボート屋のおっちゃんがフローターなりウェーダーなりでここに入ったことはおそらくない訳で、確認が必要な情報だったわけだ。初めての場所での状況確認を怠った自分の責任も大きいのである。こういうのを自己責任というのでは?外国に人道的道徳的人間的若者的情熱的道義的奉仕的人類愛的目的で支援に行って捕われの身となった者を自己責任とは言わないのである。



 閑話休題。これを書いている現在、夜釣りでナマズを釣りに行こうと思ったのだが、カミさんにダメと言われて飲んでいるのでフラフラあちらこちら話が飛ぶのである。ナマズ釣りに行きたいなぁ。さっき上州屋でジッターバグとふらふらフラホッパー買って来たのになー。(←いずれ書く時があれば書きたい)ついでに釣れそうなとこも聞いて来たのになー。その場所はね、フフフ秘密。だってお店はその情報で商売してるんだから(^^)ネ。


 それはさておき、向かったのは同じ伊庭内湖の水車側。こっち側からはスムーズにスタート。西の湖のほうが水はいいなぁ。でも人は伊庭の方が少ないな。ドロにはまっていたのと移動でスタートは6時過ぎ。いい時間をだいぶムダにした。



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 最初はルアーで。ポップRをポコポコと。…あきませんなぁ。のりこしはコントロールが良くない上にフローターからなので、アシ際ぎりぎりなんて出来ないんだよね。


 で、日が高くなりつつあるってこともあり、フライのルースニングにして葦の際々すれすれをポチッポチッと。タックルはフライキッズ 5ft に3番ライン。ぺにゃぺにゃで30cmのバスでも掛かれば満月のようにしなるというショートロッド。


 何度目かのキャストの時、浮きがピクピクと。ギル君とちょっと違うアタリ。上げて来るとなんとなんと。



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 タナゴちゃん!!こりゃすごい。IGFAだっけ?JGFAだっけ?釣り協会に申請しないと。(してません。できるのだろうか?写真しかないけど。)



 体長10cm余りでしょうか。きれいな魚体です。TMC200の8番がきちんと口に掛かってるところもすごい。思い出すと、かつて極小トウガラシ浮きで釣っていたときと同じタナゴのアタリ。引きはチビギルに似ていた。



 体長10cm余の体にそのおちょぼ口でギルニンフを食ってしまったのはよほど体調が良かったのか悪かったのか、それともギルニンフのアトラクターパワーなのか。本来タナゴは専用のタナゴ針を使うほど口が小さいのである。玄人は小さいタナゴ針を研いで更に小さくして使うのである。


 そしてまたまた同じアタリ。同じ引き。これはタナゴの連続ヒット?温暖化の影響か、タナゴの異常繁殖か、はたまた伊庭内湖の歓迎か。



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 と思ったけどギル君でした。


 同一体調ではギル君の方が引きが強いことも確認しました。こいつも食えそうもない大きさのフライをきちんと食うよね。


 タナゴはちゃん付けでブルーギルは君付け?それってジェンダー?だいぶ酔って来た。フローター乗りながら飲んでる訳じゃないよ。書きながらだよ。


 そのままタナゴを狙って…というわけではないが、ルースニングで釣り続ける。



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 17-18cmくらいのギル君がバシバシ釣れる。結構楽しい。今日はこれで行こう。


 フライで行くと決めたら持って来たルアーが邪魔になる。いや、ルアーは邪魔にはならないのだが、リールが邪魔なのだ。



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 フライは、当然だがラインが独特だ。フライとルアーと両方持って来てフライを振るとこんな感じになったりするんである。これが精神的にヒジョーに良くないことはおそらく釣り師に共通した心理と思われる。「お祭り」などと景気の良い呼び方がついているが、いったい誰が言い出したんだ?



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 18cmクラスのギル君になると最初のギュンッていう締め込みはなかなか楽しい。そんな中で本日最大の22cmギル君。初めはバスかと思った。このくらいになるとギルってわかってからも十分楽しめる。


 バスくんは釣れなかったけど、ギル君は30匹以上釣ったかな。20数匹までは数えてたけどそれから10匹以上は釣ってるしね。


 エントリーポイントに戻る途中、なにやら魚がライズしている様な、表層を泳いでいるだけの様な…。良ーーく見るとたまーになにか食ってるような。のりこしのこれまでの経験からすると、どうもハスっぽいような気がする。止水のハスの動きに似てるな。こういうハスは20年前によく釣った。釣り方は…ライズを読んで、ちょっと先に高く浮くフライをポチョッと落として食わせるんだ。ドライフライあったかな?



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 あったあった。ロイヤルコーチマンパラシュート。20年以上昔のフライだけど、よくフライボックスに入ってたな(^^)。



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 フライはあったけどフロータントはなかった。水につける前に写真撮ったらよかったけど、これはハックルが濡れてしまった写真。写真より実物はもうちょっとマシだよ。


 ロイヤルコーチマンと書いたものの、よく見るとボディの赤いフロスはないし、ハックルもパジャーじゃない。ん?ロイヤルコーチマンのハックルはブラウンで良かったかな?


 はははー。もうドライフライなんて縁遠くてわかりませーん。ボディのピーコックは緑の「み」の字も無いし、フックは錆びてるし。でもきれいにバーブレスにしてあるね。当時はずいぶんがんばってバーブレスにしたよなぁ。電動工具持ってなかったもんなぁ。よくやったもんだ。


 で、おそらくハスだろうと思ったけど釣れなかった。あわよくばハスの爆釣っていう気もあったけど、フライはパラシュートで「高く浮く」には程遠いし、おまけにろくに浮かないし、フライラインの先は沈んでるし(何年もラインクリーナー塗ってない)、リーダーはフロロでもないのにスッと沈むし、なんぼフォルスキャストで乾かしてもちょっとドラッグがかかっただけでポリヤーンのウイングだけがかろうじて見えるだけになるし。ダメですな。


 バス君釣れなかったけど楽しかったヨ。なんといってもタナゴが釣れたのが最高でした(^^)/。



[20070917, Mon., Wether:Fine]







この記事は2007年9月22日に他のサイトにアップしたものを再編集したものです。




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