この間の月曜日、職場のSさんが声をかけてきた。Sさんとは行こう行こうと言いつつこれまで一度も一緒に魚釣りに行ったことはない。
Sさん:「ビワマスがいるんですよ。」
のりこし:「ビワマス?。」
S:「そう、ビワマス。とは言ってもまだパーマークついてるようなヤツだけど。それでね~ライズしてるんですよ。持ってるミッジ投げたんですけど食わないんですよね~。」
の:「それって合法的に釣っていいサカナなんですか?」(ビワマスは河川に遡上したものは釣ってはいけません)
S:「もちろんもちろん。だって川じゃないもん。漁港だもん。それに見えてるんだ、魚が。」(釣行当時は漁港での魚釣りも禁じられていませんでした。)
の:「そ...そんなトコロがあるんですか。」
S:「行ってみません?」
の:「行きます。(キッパリ)」
そんな週に限って仕事が忙しいんだよね。火・水・木曜日と話ができず、道具も用意できず、結局待ち合わせの場所と時間を決めたのが金曜日の午後。
いそいそ帰って仕度。といっても、のりこしが釣ったことのあるアブラビレのある魚といえば、ワカサギとアユと管理釣り場のマスと15年以上前にマグレで釣れたヤマメ君だけ。ミッジとたいそうなことを言ってもオイカワ君を釣ってたボディとハックルだけの20番前後のフライしかない。家中のフライをかき集めて持っていくことにする。
釣り場についたのは 9:00。Sさんは既に来ていた。
の:「ど......どうですか。つ......釣れました?」←挨拶くらいしろ
S:「それがね~魚がいないんですよ。」
の:「…いないんですか。」
S:「もうどっか行っちゃったのかも。」
の:「そういう魚はたまたま寄っただけだからそんなに長くいるわけないですよね…」
S:「せっかく来てもらったのにね。」
の:「しょうがないですよね。」
じっと水面を見るがライズもない。魚も見えない。おまけに雪まで降ってきた。しばらく見ていたが、Sさんがどこか他のトコロに行ってエビでバスを釣ると言うので移動することに。
やってきた某漁港で竿を出すが、エビでもダメ。のりこしはニンフをヘチに落とし込んで見るけどダメ。ガイドは凍るし、風も出てきた。雪も降っている。20分ほどでギブアップ。
Sさんは正月休みのもっと寒い日にエビでたくさん釣ったという。「今日はなんで釣れないのかわからん」と。
また移動して別の漁港へ。ここはバス釣ってる人がたくさんいる。みんなダウンショットかグラブのしっぽを切ったノーシンカーみたいだけど、一人だけバイブレーションを使っている人がいる。
「お、この寒いのにハードルアーでがんばっちょるな」と思ってみていたが、ロッドアクションがミョーに大きい。見ているうちに 1匹釣り上げた。鮎師だったら喜びそうな背中のスレ掛かり。一緒に見ていたSさん。「ありゃぁ、引っかけとるな。珍しくないよ。ホラ、こんなん落ちてるし。」
足元を見るとオモリにトリプルフックを2つもつけたモノが落ちている。間違ってもジグじゃないよ。オモリだよ、鉛のオモリ。
何をしてるんだか…。どーせやるならカエシくらい潰さんかい!。…じゃなくて、きちんとカケバリ使わんかい!…じゃなくて、コロガシ仕掛けをアレンジして「ショートスプリットコロガシ」くらいのことせんかい!…そーゆー問題じゃなくて…。
まぁ色々な楽しみ方をしている方がいらっしゃるということで。
時間はお昼前。最後にもう一度最初の所へ行って帰ろうかということでまたまた移動。車で走ってばっかりだな(^^;)。
で、戻ってきました某所。「先週は泳いでるの見えててね~。時々ライズしてたんだよね~。結構いたんだけどな~。」とSさん。まぁ覚えといて来年に期待やなぁと思った瞬間、何か動いたのが見えた。
の:「あれ、何やろ?しっぽ黒いな…。バスか?でも青いな…。」
S:「あっ、アレアレ。アレですよ。よーく見てください。パーマーク見えますよ。」
ジーッと目で追っているとだんだん近づいてきた。見えた。パーマークもアブラビレも見えた。と、スーっと水面に上がってきてライズまでした。2人とも「あー、上がって来た上がって来た…食ったっっっ!!」 …ハモってしまった(^^)。
ソッコー竿だしてリーダー換えて #22 のミッジを結ぶ。魚を探すと…いるじゃんいるじゃん。一匹だけだけど。
泳いでいく方にフライを落とす。見た!来た!食......わない。えっ?オマエ食わないの?ヒトの心臓こんなにバクバクさせといて、そりゃなかろ?これが「見切られた」ってヤツ?
のりこしはこれまでオイカワ君とかバス君とかギル君とかに甘やかされて来たんで、こんなの実は初めてなんだよね。
もう一度。来た。見た。食わない。フライ換えたろ。色違いでどうや。ポト。来た。見た。食わない。ウッキーーーーーッ!なんで食わねーんだ!!
フロータントつけたりつけなかったり、ミッジのニンフ使ったり、カミツブシつけて沈めたり引いてみたり、でかいフライ使ってみたり。色々やってるうちにどこからか2匹現れて魚は3匹になったけど反応は同じ。ルアーまで出してきてちっこいスプーンも引いてみたけど、ちょっと追うだけでダメダメ。
でも時々ライズして何か食ってるんだよね。
結局釣れませんでした。夕方になったらだませるかもしれないケド。…自信ないです。それに日が暮れたらものすごく寒そう。ガイドだけじゃなくて鼻の穴も凍りそう。
でも今日は面白い釣りだったなぁ。こんなにアツくなったのは久しぶりですな。これでのりこしも「フライを見切られて悔しい思いをしたことのある」釣り人になったので、人と話をしても、「あれって悔しいよね~」と言えるようになりました。
…実は今年の初釣りだったんだよね。今年はずっとこんな調子なのだろうか。チト不安。
2003/01/25 (土) 旧暦12/23、日出6:59、日入17:15、月齢22.3、琵琶湖の水位△59cm(1/24,6:00)
魚釣り関連記事の一覧(目次)はこちらです。
Sさん:「ビワマスがいるんですよ。」
のりこし:「ビワマス?。」
S:「そう、ビワマス。とは言ってもまだパーマークついてるようなヤツだけど。それでね~ライズしてるんですよ。持ってるミッジ投げたんですけど食わないんですよね~。」
の:「それって合法的に釣っていいサカナなんですか?」(ビワマスは河川に遡上したものは釣ってはいけません)
S:「もちろんもちろん。だって川じゃないもん。漁港だもん。それに見えてるんだ、魚が。」(釣行当時は漁港での魚釣りも禁じられていませんでした。)
の:「そ...そんなトコロがあるんですか。」
S:「行ってみません?」
の:「行きます。(キッパリ)」
そんな週に限って仕事が忙しいんだよね。火・水・木曜日と話ができず、道具も用意できず、結局待ち合わせの場所と時間を決めたのが金曜日の午後。
いそいそ帰って仕度。といっても、のりこしが釣ったことのあるアブラビレのある魚といえば、ワカサギとアユと管理釣り場のマスと15年以上前にマグレで釣れたヤマメ君だけ。ミッジとたいそうなことを言ってもオイカワ君を釣ってたボディとハックルだけの20番前後のフライしかない。家中のフライをかき集めて持っていくことにする。
釣り場についたのは 9:00。Sさんは既に来ていた。
の:「ど......どうですか。つ......釣れました?」←挨拶くらいしろ
S:「それがね~魚がいないんですよ。」
の:「…いないんですか。」
S:「もうどっか行っちゃったのかも。」
の:「そういう魚はたまたま寄っただけだからそんなに長くいるわけないですよね…」
S:「せっかく来てもらったのにね。」
の:「しょうがないですよね。」
じっと水面を見るがライズもない。魚も見えない。おまけに雪まで降ってきた。しばらく見ていたが、Sさんがどこか他のトコロに行ってエビでバスを釣ると言うので移動することに。
やってきた某漁港で竿を出すが、エビでもダメ。のりこしはニンフをヘチに落とし込んで見るけどダメ。ガイドは凍るし、風も出てきた。雪も降っている。20分ほどでギブアップ。
Sさんは正月休みのもっと寒い日にエビでたくさん釣ったという。「今日はなんで釣れないのかわからん」と。
また移動して別の漁港へ。ここはバス釣ってる人がたくさんいる。みんなダウンショットかグラブのしっぽを切ったノーシンカーみたいだけど、一人だけバイブレーションを使っている人がいる。
「お、この寒いのにハードルアーでがんばっちょるな」と思ってみていたが、ロッドアクションがミョーに大きい。見ているうちに 1匹釣り上げた。鮎師だったら喜びそうな背中のスレ掛かり。一緒に見ていたSさん。「ありゃぁ、引っかけとるな。珍しくないよ。ホラ、こんなん落ちてるし。」
足元を見るとオモリにトリプルフックを2つもつけたモノが落ちている。間違ってもジグじゃないよ。オモリだよ、鉛のオモリ。
何をしてるんだか…。どーせやるならカエシくらい潰さんかい!。…じゃなくて、きちんとカケバリ使わんかい!…じゃなくて、コロガシ仕掛けをアレンジして「ショートスプリットコロガシ」くらいのことせんかい!…そーゆー問題じゃなくて…。
まぁ色々な楽しみ方をしている方がいらっしゃるということで。
時間はお昼前。最後にもう一度最初の所へ行って帰ろうかということでまたまた移動。車で走ってばっかりだな(^^;)。
で、戻ってきました某所。「先週は泳いでるの見えててね~。時々ライズしてたんだよね~。結構いたんだけどな~。」とSさん。まぁ覚えといて来年に期待やなぁと思った瞬間、何か動いたのが見えた。
の:「あれ、何やろ?しっぽ黒いな…。バスか?でも青いな…。」
S:「あっ、アレアレ。アレですよ。よーく見てください。パーマーク見えますよ。」
ジーッと目で追っているとだんだん近づいてきた。見えた。パーマークもアブラビレも見えた。と、スーっと水面に上がってきてライズまでした。2人とも「あー、上がって来た上がって来た…食ったっっっ!!」 …ハモってしまった(^^)。
ソッコー竿だしてリーダー換えて #22 のミッジを結ぶ。魚を探すと…いるじゃんいるじゃん。一匹だけだけど。
泳いでいく方にフライを落とす。見た!来た!食......わない。えっ?オマエ食わないの?ヒトの心臓こんなにバクバクさせといて、そりゃなかろ?これが「見切られた」ってヤツ?
のりこしはこれまでオイカワ君とかバス君とかギル君とかに甘やかされて来たんで、こんなの実は初めてなんだよね。
もう一度。来た。見た。食わない。フライ換えたろ。色違いでどうや。ポト。来た。見た。食わない。ウッキーーーーーッ!なんで食わねーんだ!!
フロータントつけたりつけなかったり、ミッジのニンフ使ったり、カミツブシつけて沈めたり引いてみたり、でかいフライ使ってみたり。色々やってるうちにどこからか2匹現れて魚は3匹になったけど反応は同じ。ルアーまで出してきてちっこいスプーンも引いてみたけど、ちょっと追うだけでダメダメ。
でも時々ライズして何か食ってるんだよね。
結局釣れませんでした。夕方になったらだませるかもしれないケド。…自信ないです。それに日が暮れたらものすごく寒そう。ガイドだけじゃなくて鼻の穴も凍りそう。
でも今日は面白い釣りだったなぁ。こんなにアツくなったのは久しぶりですな。これでのりこしも「フライを見切られて悔しい思いをしたことのある」釣り人になったので、人と話をしても、「あれって悔しいよね~」と言えるようになりました。
…実は今年の初釣りだったんだよね。今年はずっとこんな調子なのだろうか。チト不安。
2003/01/25 (土) 旧暦12/23、日出6:59、日入17:15、月齢22.3、琵琶湖の水位△59cm(1/24,6:00)
[20030125]
魚釣り関連記事の一覧(目次)はこちらです。